アートの聖書

美術館巡りの日々を告白。美術より美術館のファン。

2025-09-10から1日間の記事一覧

ゴッホ《カフェ・タンブランの女》〜赤い羽根に刻まれたリスペクト、日常と芸術の交差点

原題:In the Café: Agostina Segatori in Le Tambourin 作者:ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ 制作:1887年1〜3月 寸法:55.5 cm x 47 cm 技法:油彩、カンヴァス 所蔵:ゴッホ美術館 ゴッホがパリ時代に描いた女性の肖像画。モデルはパリで「カフェ・タンブ…

ゴッホのパリ時代〜浮世絵、印象派との出会いと画風の変化

ゴッホの画風、色彩が大きく変化するのがパリ時代である。ゴッホは1886年3月1日、夜行列車に乗ってテオのもとへ向かった。勝手にアパートに転がり込み、モンマルトルにあるフェルナン・コルモンの画塾に通う。 テオの紹介でゴーギャン、ロートレック、シニャ…