アートの聖書

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パブロ・ピカソ 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》〜土の声を聴け、褐色の記憶、質感という祈り

ピカソ 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》

  • 作者:パブロ・ピカソ
  • 制作:1913年
  • 寸法:46.3×38.4 cm
  • 技法:カンヴァス、油彩、砂、新聞紙
  • 所蔵:アーティゾン美術館(東京)

キュビズムが「立体派」の意味であるなら、まさにキュビズムの到達点。最果てに咲いた静かな結晶。色でも形でもなく「質感の最高芸術」である。

アーティゾン美術館に存在する中で最大の傑作のひとつであり、藤田嗣治《ドルドーニュの家》と並んで、最も実物を観ないといけないアート。

まさに、質感の詩(うた)。これをピカソの最高傑作と言われても首を横に振らない。ゴッホの凸凹とは明らかに違う。より儚く、より繊細で、どこまでも力強い。

艶や光沢や色彩が美ではない。人間がもっとも深い場所で求めてきたのは、温もりであり、手の感触であり、土に宿る記憶。

この褐色は、土の声であり、そこに原始の人間らしさがある。

《アヴィニョンの娘たち》と同じく、ピカソのキュビズムは、前衛的なことをやっているようで、そこに表現しているものは人間の根源である。

アーティゾン美術館の《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》

パブロ・ピカソ 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》1913年

 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》1913年

 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》は油絵のカンヴァスに、新聞紙の断片を貼り付け、砂を混ぜ込むコラージュ技法(異物を混入する)で制作されている。

ピカソの初期のキュビズムは、視覚のイリュージョンと現実的な触覚のマチエール(質感、絵肌)の二刀流で描かれている。そこにピカソの凄さがある。

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パブロ・ピカソ《鳥籠》1925年

パブロ・ピカソ《鳥籠》1925年

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パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》1927年

パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》1927年

パブロ・ピカソ《女の肖像(マリ=テレーズ・ワルテル)》1937年

パブロ・ピカソ《女の肖像(マリ=テレーズ・ワルテル)》1937年

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パブロ・ピカソ《小さな丸帽子を被って座る女性》1942年

パブロ・ピカソ《女性の胸像》1942年

パブロ・ピカソ《小さな丸帽子を被って座る女性》1942年

パブロ・ピカソ《小さな丸帽子を被って座る女性》1942年

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パブロ・ピカソ《ヴァイオリン》1911-12年

パブロ・ピカソ《ヴァイオリン》1911-12年

パブロ・ピカソ《ギター》1919年

パブロ・ピカソ《ギター》1919年

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