
- 英題:Portrait of Olga in an Armchair
- 作者:パブロ・ピカソ
- 制作:1918年
- 寸法:130 × 88.8 cm
- 技法:油彩,カンヴァス
- 所蔵:パリ国立ピカソ美術館(フランス)
ピカソが生涯で最初に結婚した妻オルガ・コクロヴァの肖像画。2008年に東京の国立新美術館で開催された「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」で来日。
オルガはピカソより10歳下のロシアのバレエ・ダンサーで、この絵が描かれた年に結婚する。キュビズムを離れ、「新古典主義の時代」に入る頃に制作された。ピカソは写真も残している。

ピカソは、写実的に描いているが、写真のようなキリッとした強さに加え、少し憂いを帯びている。ほんのりとした陰影や落ち着いた鮮やかさの布の描写によって優雅さを漂わせる。女性の強さ、美しさが長く続かない儚さを盛り込んでいる。
ピカソは前年に《マンティラを着たオルガ(Olga in a Mantilla)》も描いている。

《マンティラを着たオルガ》は、スペインの伝統衣装を着た肖像。美しさを前面に出し、ロシア人であるが、スペイン人(ピカソ)の妻だと毅然と主張している。スペインのピカソ美術館に所蔵。

モチーフはオルガと考えられている。フェルメールの絵画のような何げない日常を重厚な画面構成で捉える手法に、古典的な美の探究が感じられる。

同じくスペインのピカソ美術館に所蔵されているデッサン。無駄がなく、静かで端正。感情が抑制されているから、女性の人格や雰囲気が伝わる。ピカソは女性を描くのが抜群にうまい。これらを下地にして、ピカソはキュビズム風でもオルガを描いている。

白・緑・紫・黒、青の配色。新たな境地なのか、それとも同じモデルを描くのが飽きたのか。顔がギリギリのバランスをとっている。崖っぷちに立っているような一枚。
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