
- 英題:Nature Morte Vivante
- 作者:サルヴァドール・ダリ
- 制作:1956年
- 寸法:125 cm × 160 cm
- 技法:油彩、カンヴァス
- 所蔵:サルバドール・ダリ美術館(アメリカ)
「ナチュール・モルト・ヴィヴァント」 という題名は、英語で「生きた静物」と訳される。これはフランス語の「ナチュール・モルト」に由来し、直訳すると「死んだ自然」となる。
ダリは、すべての物体が本来とは逆の方向に動き、静止している物体であっても、常に動き続ける無数の原子で満たされていることを表現しようとした。
この絵画は1956年に制作され、現在はフロリダ州セントピーターズバーグのサルバドール・ダリ美術館に所蔵されている。
絵画レビュー:ダリ《素早く動いている静物》

これは足し算なのか、引き算なのか、掛け算なのか、割り算なのか。そのどれもでもない。ダリ算ともいうべき画法。
この絵は、世界をまっぷたつに割ったコラボだ。左は海。風のBGMつきのオープンワールド。果てがなく、気分は航海者。右は室内。光が測られ、器が整列し、赤い布はアラームのようにピリッと利いている。理科室とダイニングが合体した感じだ。
真ん中のテーブルは国境線であり滑走路でもある。海のきらめきは瓶に捕まって室内へ輸入され、ナイフは世界の境界をスパッと試し切りする。小鳥はパスポートなしで両側を行き来し、「夢と現実は自由につながる」と言わんばかりだ。
左は本能と無限、右は理性とルール。自然と文明、冒険と計算。ダリはどちらか一方を選べとは言わない。テーブルの上に両方を並べて、「人生はこの二つの味でできている」と見せる。海か部屋かではなく。海も部屋も、ぜんぶ同じ頭の中なのである。
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